エレベーターを上下している部屋の中

ビルメンの勉強
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こんばんは!ビルメン会社員3年生の牧健太郎です。

これがエレベーターのかごを昇降する設備が置いてある部屋、エレベーター機械室です。写真のエレベーター機械室はエレベーター最上階の上に設置されています。

ロープ式エレベーターと呼ばれるタイプでトラクション式と呼ばれるタイプです。エレベーターと言えばこのタイプを想像される方が多いと思います。エレベーター機械室には制御盤(写真左側)と巻上機が設置されています。※ロープ式エレベーター(トラクション式)で機械室のないタイプ、制御盤と巻上機がエレベーターカゴの昇降路内(エレベーターシャフト)に設置されているものもあります。他にもいろいろな種類のエレベーターがあります。 ロープ式エレベーター(巻胴式)、油圧式エレベーター(直接式、間接式)等があります。

もっとも設置されているタイプのエレベータ ーである ロープ式エレベーター(トラクション式)の基本的な構造・仕組みは上記のようになっています。

エレベーターは釣り合いおもりを設け巻上荷重 (巻上機の負担) を減らしています。

トラクション式で機械室ありの最も基本的なこのエレベーターのシステムは低層建築物から超高層建築物まで対応しています。

ここからは数学アレルギーの方は見ない方がいいかもです|ω・)

電験三種、機械科目の電動機応用分野でエレベーターの電動機の所要出力の計算が出てきます。

エレベーターの電動機出力=動力加速度×(かごの質量+積載質量-釣り合いおもりの質量)×速度÷効率

※動力加速度は9.8[ m/s2乗] です。※速度は秒速でない場合、秒速になおします。※余裕係数(工作上の誤差を見込んで余裕をもたせるための係数です。通常1~2程度です。)を考慮する場合は上記の式に余裕係数を掛けます。

これは油圧式エレベーター機械室の写真です。写真に写っているのが油圧パワーユニットです。

エレベーターシャフト内のかご真下に油圧で伸縮するプランジャーが接続されておりエレベーター機械室内の油圧パワーユニット(電動ポンプ)でタンク内の圧力を制御して昇降させます。

油圧式のエレベーターは高層の建築物には設置されていることはないようです。