湿度は2種類ある。馴染みがあるのは「相対湿度」

ビルメンの勉強
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こんばんは、ビルメン会社員の牧健太郎です。

暑い時期に湿度が高いとムワッっと暑くてたまらないですね。

逆に寒い時期に湿度が低いとヒューっと寒くてこれまたたまらないですね。

湿度が高いと身体から水分が蒸発しにくいので身体の熱が逃げにくくなります。つまり気温が高い夏だと暑いです。

湿度が低いと身体から水分が蒸発しやすくなります。なので身体の熱を奪い去ってしまいます。つまり気温が低い冬だと寒く感じます。

日本の気候では夏は湿度が高く、冬は湿度が低いのでより暑さ寒さを感じさせられてしまいます。

湿度20%なら乾いているなぁ、湿度80%なら湿っているよって私たちが言ってる「湿度」。

実は種類があるのです。

それは相対湿度と絶対湿度(容積絶対湿度、重量絶対湿度)です。

普段私たちが言っている「湿度」だと言っているものは相対湿度です。

室内空調の相対湿度の建築物衛生法基準値は40%以上70%以下です。この湿度範囲を基準として室内の加湿、除湿で調整しましょうということです。快適性や細菌の繁殖しにくい空気環境に関係します。

相対湿度…湿り空気1㎥の中に含まれる水蒸気の重量kgの同じ湿度の飽和空気1㎥の中に含まれる水蒸気の重量kgに対する割合を相対湿度といいます。

飽和空気…ある湿度で空気が最大の水蒸気量を含んでいる状態を飽和状態といいます。飽和状態の空気を飽和空気といいます。つまり、これ以上水分を含むことができない空気、相対湿度が100%の空気です。☆飽和という言葉馴染みない言葉ですが電気の勉強をしていても出てきます。設備の学びでは馴染みある言葉なのかもしれません。

乾き空気…水分が全くない状態の空気

湿り空気…ほんの少しの水分が混じっている状態の空気(一般に存在する空気)

絶対温度…湿り空気(一般に存在する空気)中の乾き空気(全て水分を含まない空気)1kgに対する水蒸気の重量割合。

相対湿度絶対湿度が一定であれば温度が上がるほど低下します。

飽和空気はこれ以上水蒸気を含みきれないので空気中の水蒸気という気体が凝縮(気体が液体に変わる現象)されて、結露(水滴という液体に状態を変える)します。このときの空気の温度を露点温度と言います。冷えたグラスの表面に水滴がつくもの周囲の湿り空気が露点温度以下になって結露する現象といえます。

気温と相対湿度から不快を感じる程度を示した数値を不快指数。不快指数が70を超えると不快を感じ始め、85を超えると多くの人が蒸し暑くてたまらないと感じるようです。