こんばんは!ビルメン会社員3年生の牧健太郎です。
建物設備に関心のある方は天井の中ってどうなっているんだろう?って思われると思います。
天井には点検口といって天井の中をのぞけるフタがついています。
形は正方形でこんな感じでパカっと開きます。商業施設で占有スペース内なら室内空調機(ファンコイルユニットやパッケージエアコン等)付近や分電盤付近に設けられていることが多いです。
住宅の場合は浴室洗面所やクローゼットの中に設置されていることが多いです。
これは室内空調機(ファンコイルユニット)付近の天井点検口から天井内を覗いた写真です。
室内空調機は結露や漏水等の不具合が起きやすいのでメンテナンスしやすいように付近に点検口が設けられています。写真はファンコイルユニットのドレンパンの水がドレン配管詰まりで流れず対応していたときのものです。
写真右付近の電線(ケーブル)は照明器具用のものです。このように天井には電線が転がっていたりする(天井転がし配線)ので改修(リフォーム)などで天井に穴を開ける、長いネジ止めする際は注意が必要です。
別の天井内の写真ですがこれはケーブルラック(工場の現場ではラダーと言ったりすることも)と呼ばれるものに電線が乗っかってます。住宅内の天井ではケーブルラックを用いることはほとんどないでしょう。足場ではないのですがこのようにケーブルラックがあると天井内を移動しやすいですね。
別の箇所の天井写真です。住宅ではこのように人が立てるぐらいの天井内スペースはほとんどないでしょう。例えば自分が住んでいるマンションのリビング内の天井ですと頭は入らないけど手と腕は入るぐらいのスペースです。
空調用の給排気ダクトがメインで写っています。
天井内を歩く(移動する)ときは天井のボードを踏むと簡単に穴が空いてヒューっと落ちってしますので主に天井下地材の中で躯体天井からズンギリボルトでしっかりぶら下がっているものに支持具合を確認しつつ極力、1点で体重をかけないようにしながら乗っけて移動します。施工不良で支持がいいかげんにされているかもしれません。地震等の振動で止め金具が緩んでいるかもしれません。疑ってかかるのです。極端な話、誰も信用してはいけません。自分の責任ですから。
写真上部のように足場板を設置するとより安心なんですがスペースや設備配管や電線敷設状態によって設置できない状況も多いです。また足場板を置けば大丈夫というわけでもなく設置の仕方によっては床をぶち抜いてしまいます。
天井の中をみたいからと点検口を開けて覗きまわったり、天井内に入って歩き周ったりといったことは一般的には中々できないのものです。また全体像をつかみにくいです。
新築の現場等、施工中の現場を見に行くのがいいのですが(建物や設備に関心があるのなら天井内でなくオモシロいものがたくさんあって楽しいです…じゃなかった勉強になります)建設現場の入場管理が厳しくなっており関係者以外が立ち入ることは難しくなってきております。ナマの現場をみたい!というのであれば工事現場の日雇いバイトをするのもアリかもしれませんね。
とはいえちょっと敷居が高いかもしれませんのですね。他に天井内を見れるオススメの方法があります。
天井ボードがないむき出しのスケルトン天井の施設を見にいけばいいのです。
どこにあるの??
Q:商業施設の駐車場やコストコです。
こんな感じで駐車場内は天井(内)状況がむき出しです。居室内とは違いますが、電気、ガス、水道、空調設備等が丸見えでオモシロい…勉強になります。
倉庫型スーパーのコストコもスケルトン天井です。
写真左上隅に白い円盤みたいなものがあります。これはアネモスタットと呼ばれる空調吹き出し口です。ビルや商業施設内の天井ボード面に設置されていることが多い設備です。
アネモスタットはアネモと呼ばれることが多いです。アネモさん。ダクトからの空気を放射線状に広く拡散して室内の空気を混ぜるような仕事をしてくれます。