こんにちは、ビルメン会社員の牧健太郎です。
室内の壁の中ってどんな感じになってるんだろうって思ったことありませんか?
こんな感じになってます。
このカベは間仕切り壁(造作壁)と呼ばれています。※室内の壁には躯体壁と呼ばれているものもあります。
写真で見える金物部はLGS(ライトゲージスタット)と壁下地材です。
この下地に石膏(せっこう)ボードを貼り塗装したりクロスを貼る等して部屋の壁が完成します。
黒いボックスはコンセントやスイッチなどを取り付けるためのボックスです。
コンセントの位置は床から300ミリぐらい、照明スイッチは床から1300ミリぐらいのところに配置されることが多いです。
縦に伸びる菅(PF管)は電線を通すためのものです。
写真左側のPF管の上部を見るとピローンとなっていますね。この位置はこれから天井になる部分より高い位置になっており天井の中に電線入口が収まるようになっています。
PF管などを用いず電線だけで素通ししていることもあります。(例えば追加工事の場合)
下地材の上にボードが貼ってある写真です。ボード屋さんが貼り終えたら電気屋さん等はボックスを埋め込んだところをボードノコ等で開けにいきます。自分が電気工事の会社で働かせてもらっていたときに図面を読み間違えてボックスを仕込んだ位置と違うところを開口してボード補修したときの写真でもあります。
ボード張りが終わった後は仕上げです。この建物は塗装仕上げでした。写真左のように器具(スイッチコンセント等)を取り付けて…
普段目にするような室内の壁になります。 下地、ボード張り、仕上げ、器具取付と写真撮影の場所がバラバラですが雰囲気だけでも感じ取ってもらえると幸いです。
躯体壁(建物の構造上必要な壁)はこんな感じです。間仕切り壁はなくても建物の強度(丈夫さ)への影響は少ないですが、躯体壁は影響大です。なのでこの壁はレイアウト変更などで容易にになくしたりするとこはできません。この建物の躯体は鉄筋コンクリートです。
写真左側をみれば壁の断面がわかるかと思います。この中に鉄筋が入ってます。間仕切り壁(LGS)のように空洞はありません。鉄筋という骨にぎっしりコンクリートいう身が詰まってます。
この壁の中に電線を通すにはコンクリート打設前、鉄筋だけのときに仕込んでなければいけません。壁完成後、追加工事でコンセントやスイッチを取り付ける場合は壁の中に埋め込むのはできない(難しい)ので電線管やメタルモールでの露出施工になります。
その点LGSの用な間仕切り壁だと壁内が空洞になっているので完成後でも追加したいなってなったとき壁の中に電線を通せる可能性が高いです。(追加したい箇所の壁内にボックスやPF管がぎっしり詰まっている等でできない場合もあります。例えば一番最初の写真のような状態)
また壁の中に電線が詰まっていることがあるので既設建物の壁の穴あけやボードの厚みを超えたネジを使用時する際、打ち抜いてしまわないように注意が必要です。(床も同様です。)