火災になる原因ベスト5

ビルメンの勉強
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こんばんは、ビルメン会社員の牧健太郎です。

年の終わりに近づいてくると「ひのよ~じん!」パンパンッ!ってどこからか聞こえてきます。

火事、火災怖いですよね。普段注意してとしても、たった一回ちょっとした気の緩み、うっかり忘れが大火災を作り出してしまいます。

注意しているつもりでもそれが火災に繋がる状況だと認識していないことも多々あります。

今回は火災になる原因ベスト5を上げてみます。(参考資料、平成30年に大阪市内の住宅で発生した火災の出火原因)

火災原因の知識もビルメンに必要です。

出火原因5位:天ぷら油

揚げ物調理の際、節約するため少量の油で調理することってありませんか?

自分も少ない油で揚げることが多いです。

実はこれは危険なんです。

天ぷら油等の油は360以上で発火するんですが、適切な量より少ない油だと油の温度上昇が早く発火するに至ってしまう時間が短くなるのです。

ガスコンロやIHヒーターには過熱防止装置付いていることが多いのですが、油の量が少ないとこの安全装置が働く前に急激にあがり油が燃え上がることがあります。

発火する前に前兆として煙がモクモク出るのですがそこから発火に至るまですぐなので、もし何らかの理由でちょっと離れているとあっという間にボワッと燃えてしまいます。

自分は20代前半のとき(ワンルームマンションに住んでいました)唐揚げを作るため電気コンロで油を熱していたらぼわっとなって火が付きました。油に水を入れてはいけないという知識はあったもののどうやって消せばいいか知らなかったのでそのときはとっさにフライパンを持って玄関を開け誰もいないことと燃えるものがないことを確認してから外にほおり投げました。運よく火災には至りませんでした。(オススメはできない方法です。)

もし発火してしまったら水をかけては絶対にいけません。高温の油に水が入ると化学反応が起きて水が急激に膨張し油を飛ばしの広範囲の火になってしまうからです。

油火災では消火器を使用するか、バスタオル等を濡らし空気を遮断するよう被せましょう。鍋の上部を覆うことができるフタでもいいです。

もし火が天井に達してしまっていたら自分の力で火を消すことは不可能です。避難するとともに119番通報、近隣に火災になってしまったことを大声で伝えましょう。

出火原因4位:電気配線類

一つのコンセントにたくさんのケーブルを繋いでいる状態をよく目にします。いわゆるタコ足配線です。タコ足配線が悪いというわけではないのです。つまり電気機器の数の問題ではありません。電気の使いすぎ(許容電流超過)で電気配線もしくはコンセントがキャパオーバーになってしまうのです。一般的な住宅で100Vコンセント回路だと1箇所当たり(差し込み口一つではないことに注意)の合計が15A(アンペア)1500W(ワット)が使用限界目安です。

また、許容電流を超えたからと言って必ずすぐさま発熱するわけではありません。そのまま何日使っていても発熱しないかもしれません。ですがある日ギリギリのところで耐えていたものが発火してしまうのです。長らくなにも問題なかったとしても突然それはやってくるのです。しかも近くに燃えやすいものがあることが多くそれだけが燃えて終わりではないでしょう。

コンセントの元にはブレーカーと呼ばれるものがおり、電気を使いすぎていると安全のため自動的にOFFにしてくれる機能がついています。電気使いすぎてブレーカーが落ちたってよく言いますね。しかしこのブレーカー、コンセントやケーブルの許容電流より大きめになっているのです。コンセントやケーブルの許容電流が15Aなのに対しブレーカーは20Aなっていることが多いです。例えば、電子レンジ(15A)と電気ケトル(10A)のように比較的大きいものを同じコンセント回路で同時に使えばブレーカー安全機能が働き落ちて(OFFにして)くれますが、1.2Aのモニターを15台同じコンセント回路で使ったら(そんな使い方される方はほぼいないでしょう…家のセキュリティーが厳重で防犯モニターがいっぱいあるとかかなぁw)18Aになりますが20Aブレーカーでは遮断されないのです。

ブレーカーがよく落ちるからと許容量の大きいブレーカーに安易に変えてしまう方がおられるようです。それはさらに危険です。ブレーカーの許容電流を大きくしてもコンセントやケーブルの許容電流はなにも変わらないからです。

差し込み不良によるコンセント焼損

他にコンセントに差し込みがしっかりささっていなくてスパークは発熱により焼損したり(自分の身近で実際になりました。)、ホコリで接地側と非接地(乾電池で言うとマイナスとプラス)が繋がって(短絡して)発火したりといったケースがあります。

コンセント焼損2

例えばテレビや冷蔵庫って一度設置したらそこから動かすこともないしコンセントから抜くこともそこも見ることも中々ないからなにかのひょうしで中途半端コンセントに差してある状態になっていたりホコリまみれになっていても中々気づきませんよね。しかし定期的にコンセント周りの状態を確認するようにする癖をつけておくべきです。点検するのにそんなに時間はかからないと思います。ちょっとした手間をおろそかにし続けているとその代償にかかるものは計り知れないのです。

出火原因3位:ガスこんろ

「宅配便でーす!!」火を使っているときに離れてしまうことってないですか?

なにかを温めていて忘れていてしまってそのまま外出してしまったってことありませんか?

ガスこんろや電気コンロを使用したまま離れてしまって火事になってしまったということも多いそうです。

自分は家で電気コンロを使用してお湯を沸かしている最中に寝っころんでいたらスピィーーっと寝てしまったことがあります。ハッっと目覚めたら空間がモクモク蒸気でいっぱい、鍋の水はすっからかんの状態でした。発火には至らなかったもののもしかしたら自分はそのまま丸焦げになっていたかもしれません。あと一歩で多くの方に大きな迷惑をかけるところでした。本当に運が良かったです。

調理機器(発火に繋がる可能性があるものの)使用中はその場から離れたりするのは絶対にやめましょう。離れなけばならないときは必ず消してから。また、消したつもりやったつもりがあるので、二度確認を癖にすることをオススメします。

出火原因2位:放火

これを防ぐのはなかなか難易度が高いように思います。

一般的な方か対策は放火されない、放火させない、拡大させないの3ないが基本であるそうです。

可燃物を放置しない、死角をつくらない、暗がりをつくらない。

自分の隣に住んでいる人のこと全然しらないっといったふうに近隣の繋がりがめちゃくちゃ薄いように思います。どうすればその繋がりができるんだろう?とたまに考えることがあります。でも今はまだそこからなにも進んでいません。

しかし放火(防犯)対策にもその繋がりが一番効果が大きいように個人的に思います。

出火原因1位:たばこ

過去に自分もタバコを吸っていたのですが火災には至らなかったものの寝タバコやっちゃったことあります。20代半ばぐらいの頃だったと思います。家で勉強しながらタバコを加えていて床の上で寝てしまっていたのです。起きたらクッションフロアの床に焦げ穴があいてコンクリートが見えていました。運よく周りに燃えるものが他になくその程度ですみました。

全体的にタバコを吸いにくい環境になってきて喫煙者は減少しているのと喫煙者でもアイコス等加熱式タバコを使用する人も多いのでタバコによる出火原因も比例して大きく減少していくと思われます。