鉄筋コンクリートの床の中身

ビルメンの勉強
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こんばんは、ビルメン会社員の牧健太郎です。

ビルメンの現場に配属させてもらうような建物は鉄筋コンクリート造の建物が多いように思います。

コンクリートの天井を見上げて

はて、中身はどうなってるんだろう?と思ったりしたことってありませんか?

自分が電気工事会社の元で働かせて頂いていたときの写真が何枚かあったので参考にどうぞっ。

スラブ(床、※天井とも言えるかなぁ)の上に鉄筋が置かれていています。

コンクリート打設中の写真です。黒いホースからコンクリートが流れ出てますが写ってる写真が残っていませんでした。(。-∀-)

だいぶ前のことであまり覚えていないんですが恐らく1Fに部分で地下1Fの天井に当たる部分だと思います。

左右に走るくぼみの部分は梁です。オレンジ色ぽく見えるのは木材の型枠です。この部分は打設後あとでバラシ(取り外し)が必要です。

銀色の床はデッキプレートと呼ばれています。コンクリートを打設するために木材の型枠というものを使用することに比べ打設後、型枠を外す必要がない工期の短縮化に繋がるメリットがあります。

写真中央部にピローンっと立ち上がっている銅線は接地線(アース線)だと思います。一番下の階の地面にアース棒っていうものを打ち込んでいてそこに繋がる線のはずです。

この写真では見えないですが、天井からボルトを吊るためのインサートっていうものをスラブの各所に打ち込んでいます。また、配筋の間にPF管(CD管)っていう電線を通すためのプラスチックみたいな材質の菅や電線があちこちに通されていたりもします。

場所は違いますが先程のスラブを下の階から見るとこのようになっています。先程は床面でしたが下の階から見ると天井なのです。

この写真に写っているのが型枠での工法です。階段とか一部、型枠だったと思います。階段はわかるんですが、そのほかの部分の床でなぜ型枠でなければならなかったのか思い出せません。そもそもここで仕事をやっていた頃はそんなこと考えもしてませんでしたがw

これも場所は違いますが下の階から見た写真です。天井に長方形の穴が開いていると思いますが、コンクリートボックスというものをコンクリート打設前に上の階の床面上で仕込んでいます。照明器具用のものだと思います。

コンクリートの中は人間の身体の中のようにいろんなものが詰まってます。

ですので安易にコンクリートを削ったり穴を開けたりすると思わぬトラブルに遭遇してしまいます。

またコンクリートの特性として水を吸います。

ということは亀裂があればそこから流れ出て漏水になる可能性があるわけです。またコンクリートとコンクリートには隙間が出てしまうことがあり(打ち継ぎ面)建物が新しくともその可能性はなくなりません。※新築時、防水施工されていることが多いんですが永久不滅ではないので建物が古くなるとともに防水性能はなくなってしまっているでしょう。

そのことを知らないで機械室等で打ちっぱなしのコンクリートの床面に水をまいて大きなトラブルになるようなことがあるようです。※自分も建物に関わる仕事をするまで知りませんでした。

コンクリート内の亀裂の道はどのようになっているからは表面から見える部分ではわかりません。結露やカビの原因、コンクリート内の鉄筋の腐食にも繋がります。(鉄筋が錆びると膨張しコンクリート割れ、強度低下の原因になります。)

ですので、コンクリートの床(打ちっぱなしの床)には水を撒かない方がいいでしょう。※施工時コンクリートが固まるまでの間、水を撒いた方が良いとされる場合もあるそうです。(コンクリートはゆっくり時間をかけて固まるのが理想的みたいです。)