空調調和機(空調機)のドレントラップの中は点検清掃しましょう。

空調・熱源設備
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こんばんは、ビルメン会社員の牧健太郎です。

大きな建物には機械室と呼ばれる部屋の中に空調調和機と呼ばれるものがあることが多いです。空調調和機を略して空調機と呼んでることが多いかもしれません。他にエアハンドリングユニット(air handling unit)とも呼びエアハンと略して呼んでる人も多いでしょう。自分は空調機と呼ぶことが多いです。

機械室内に設置されてている空調機の写真です。

この空調機の場合は写真右部分に電動機(モーター)がついており送風機になります。中央部は冷温水コイルと加湿装置が収められています。左部分はプレフィルター(パネル型エアフィルター)が収められています。このようにケーシング(金属枠内)にユニット(個々の組み合わせ)化された空調機がエアハンドリングユニット(空調調和機)と呼ばれるものです。この空調機にはついてないですがロールフィルター(自動巻取り型フィルター)や袋型フィルターが収められている部分があったり、全熱交換機(レゴターム)と呼ばれるものがついているもの等もあります。

AC-〇というような『AC(エアコンディション)』を頭に番号を付けられています。(ACという名称の付け方以外に他にもあるかもしれませんが自分はまだ知りません。)

空気調和『器』って書いてますね。空気調和『機』という認識なんですがどっちの『キ』で使うのが正解なんでしょうね。

ここから本題です。写真左下隅を見てもらうとクリーム色っぽいボックスが見えると思います。空調機用ドレントラップと呼ばれるものです。

空調調和機は加湿の際や冷えすぎて結露した場合水が出ます。それじゃ排水管直結でこんな箱いらないんじゃないかと思われるかもしれませんがちゃんとドレントラップには役割があるのです。

ドレン排水からの汚染空気の逆流と害虫侵入防止です。虫が湧いたり臭い空気が室内に送られてきたら(´゚д゚`)ってなりますよね?そういうのを防いでくれます。しかし、ないがしろにされがちなのがドレントラップ君なのです。

一枚目の写真とは違う現場のものですがフタを開けてみるととても汚れた状態になっています。この汚れを放置していると排水されず水が詰まったりします。するとどうなるか…というと排水ができないのでボックスから水が溢れて床面にちょろちょろ水がこぼれ気付いたころには下の階に漏水してます。それに汚れた水のまま放置すると不衛生です。虫がわくかもしれません。

灯油を吸い出すシュポシュポみたいなやつやバキュームクリーナーで吸い出しては2ℓのペットボトルに水を入れたものを何本か用意してドバァーーーを繰り返してドレントラップ内を定期的に点検清掃しましょう。このタイプはボックス内の封水きれていても(水がなくても)防水・防虫効果があるようなことをなんかの資料でみた記憶があるのですが自信を持てないので点検したときに水が空だったり少なかったりしたら水を足してます。

空調機用ドレントラップには大きく分けて2種類あって押し込み型と吸い込み型があります。なにで使い分けているかというと空調機が正圧か負圧タイプなのかだそうです。写真3つとも負圧タイプの空調機に接続されていて吸い込み型になります。自分は押し込み型の空調機用ドレントラップの実物を見たことがないので見てみたいものです。

メンテナンスをないがしろにされがちな空調機用ドレントラップですが点検清掃を長期間せずにいると思わにトラブルを呼び込むことになるかもしれません。フタをパッっと開けて中を見るのに1分もかからないはずです。

たいした設備じゃないように思ってしまうドレントラップ。(←※少なくとも自分はそう思ってました。)空調調和機(エアハンドリングユニット)のドレントラップも定期的に点検清掃しましょう。