コンセント回路にタイマーを付けてみた。

電気設備
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こんばんは、ビルメン会社員の牧健太郎です。

とあるコンセント電源の入り切りをタイマー制御できるようにしてとの依頼を受けて分電盤内に電気工事でタイマー制御機器を増設させて頂いいたときの写真です。

ビフォアー(タイマー取付前)電気が流れている銅バーがカバーなくむき出しになっているので感電注意とドライバー等が触れて短絡し破壊してしまわないように注意です。ボフッン!!ドカァーン!!ってなっちゃいます(; ・`д・´)

左側下部に注目です。

アフター(タイマー取付後)該当電源ブレーカーは黒線(非接地側)が左側上から3つ目、白線(接地側)は下部ニュートラルスイッチ(連結された黒い端子台に黄色いスイッチが付いた部分)の一番左側です。

ニュートラルスイッチは負荷(コンセント等)に電流が流れているとき(電気を使っているとき)に入り切りしてはいけませんというのが原則です。ですが回路調査時や工事時にニュートラルスイッチをのみを切る(OFFする)ことはよくあるように思います。実務上、分電盤の主ブレーカー(すべての回路ブレーカー)をOFFにすることができないことが多いからです。

とはいえニュートラルスイッチにはブレーカー(遮断器)のように負荷電流(電気を使っているときに)を遮断するときの耐久性は考慮されていないので極力、止めれる機器(電気)は止めてから触ったほうが良いように思います。自分は運がいいのかニュートラルスイッチを負荷電流が流れているときにOFFしたからといってトラブルがあったことはまだないのですが、こことは違う現場でニュートラルスイッチの一部が壊れているものを見たことがあります。それがニュートラルスイッチを負荷に電流が流れているときに切ったことによる原因なのかはわかりません。

今回、分電盤内にタイマーを取り付けたときの結線図です。

タイマーを取り付ける前は電源ブレーカーの黒線が負荷(コンセント)の接地側端子に、ニュートラルスイッチの白線が負荷(コンセント)の非接地側端子に接続されていました。

手順は

①現地確認:タイマーを取り付ける回路の非接地側ブレーカー(L)、接地側ニュートラルスイッチ(N)、負荷を確認しタイマーの取付位置を確認します。必要な工具や材料、そしてリスク(危険)を想像しましょう。

②材料道具の準備:使用するタイマーを確認し、必要な電線(今回は2.0mmVVFケーブル600mmぐらいを被覆剥いて黒、白のIV線に)、止めビス(下穴を開ける必要はないかもしれないけどピアスビスも用意しました。)工具はインパクトドライバーとプラスビット、ペンチとプラスドライバー、ストリッパー(脱ぐ人じゃありませんよw)。自分と、できたらもう一人。

③回路確認:ブレーカのある分電盤と負荷側が少し離れているので二人で作業を行いました。今回は自分が非接地側ブレーカ(L)と接地側ニュートラルスイッチ(N)を一つずつOFFにしてもう一人の方が負荷側(コンセント)にいて遮断したときに切れたかどうかをやり取りをし確認しました。一人だとOFFにしたときに切ってはいけないところだったら気付くのに遅くなります。

④タイマー取付:分電盤内の非接地側ブレーカー(L)と接地側ニュートラルスイッチ(N)がOFFになっていることを確認しタイマー制御機器を取り付けます。加工せずあいていた穴を利用して取り付けることができました。

⑤結線替え:再度OFFになっていることを確認して非接地側ブレーカー(L)と接地側ニュートラルスイッチ(N)に接続されている黒線と白線を浮かせます(外します)。これが負荷側(コンセント)にいってる(接続されている)線なので黒線をタイマーのS1端子に白線をNo端子に接続します。タイマーを現地に持っていく前に準備の段階でS2端子とCOM端子の渡り線(白)、S1端子に非接地側ブレーカー(L)にいく黒線、S2端子に接地側ニュートラルスイッチ(N)にいく白線を接続して持っていきました。なのであとはその黒線をブレーカー(L)に白線をスイッチ(N)に接続します。

⑥増し締め確認:増し締めしながら正しく接続(結線)されているか確認します。もう一人も有資格者なので増し締め確認をお願いしました。

⑦電源ON:盤側(電源側)とコンセント側(負荷側)に分かれて電源投入です。電圧確認して確認しましょう。

⑧片付け:清掃や片付けまでちゃんとやって作業終了です。忘れ物がないようにしましょう。

「全て疑ってかかれ」自分が電気工事会社で勤務させて頂いたときの社長(親方)の言葉です。それは人を信用しないということではなく『自分が責任をもつ』ということです。そこにいたときはマイナスに捉えていた言葉ですがプラスに捉え大切にするようになってから見えている世界が変わったように思います。良い別れ方ではありませんでしたが私はその社長にも感謝しております。