ビルメン会社員が自分でエアコン用の100Vコンセントを200Vコンセントに交換に…分電盤ブレーカー100Vから200Vへ切り替え作業をやってみた。

やってみた
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こんばんは。牧健太郎です。

昨日エアコンを外した後、100Vコンセントを200Vコンセントに交換とホーム分電盤の電圧切り替え(同じく100Vから200Vに)作業をしました。

余談ですがこのような工事は電気工事になるので無償(営利目的でなくても)でも第二種電気工事士以上の電気工事資格が必要になります。

これは第二種電気工事士の免状です。第二種電気工事士試験に合格するだけでは電気工事の作業をすることはできません。このように免状を手にして初めて作業することができます。(第一種電気工事試験に合格しているんですが実務経験年数不足でまだ免状を発行できていません。2017年10月に初めてのビルメン…現在の会社に入社したので現在の会社だけで第一種工事士免状取得必要要件の5年の実務経験証明書を取得できるのは2022年の終わりごろになるでしょう。)写真の顔がつぶれているのは呪われてしまったのです。ガク((( ;゚Д゚)))ブル←もちろん冗談ですがw

大事なのでもう一度、電気工事士免状なしでは電気工事をしてはいけません。(一般住宅内にはあまり関係ありませんが選任の電気主任技術者が管理している電気設備なら無資格でも作業できるケース有)

それではコンセント交換に入ります。汚いものをお見せしてごめんなさい。このコンセント普段見慣れたコンセントの形状とは少し違っていませんか?Tの部分が倒れた形をした部分がありますよね。これは100V(ボルト)のコンセントなんですが20A(アンペア)用なんです。

100Vこのコンセントのような形の方が見慣れていませんか?これは15A用なんです。ケーブルタップ等に『1500W』までと書かれているのを見たことはありませんか?これはコンセント1か所で一度にできる使用できる電気なのです。差し込み口一つごとという意味ではなく合わせて1500Wまでです。これを超えると火災が起こる可能性があります。1500Wがどこから出てきたのかというと100V×15Aで1500Wです。※厳密にはこの数値は少し違います。

それでは交換前に現在の電圧。104.8V。この電圧見て思いません?100Vじゃないじゃんと。※【】間は電気に興味ない方は読み飛ばしてください。【テスター(回路計)で測った数値は変動します。※このようなコンセントの電圧は交流電圧(乾電池のようなものは直流電圧)と言うんですが一定ではなく変化するんです-141V~+141の間の降り幅で。関西なら60Hz(ヘルツ)なのでこの波を1秒間に60回、0Vになる瞬間が120回あります。一般的なテスターで表す数値は平均値(半周期における平均電圧)整流(交流を直流に変えること)で実効値(交流電圧を直流と同等の電圧に変換した数値)で表しています。】

それではホーム分電盤(住宅内の電気電源の元。ブレーカーが付いている箱)の方へ。今回はリビングのエアコンコンセント回路を触るのでそのブレーカ(配線用遮断器)をまず落とします。

やむ得ない場合はブレーカーを落とさず電気工事の作業する場合もありますが住宅内ではそんなケースは少ないので経験や技能があっても安全第一で落としましょう。 LDエアコンと書かれているのがリビングのエアコンコンセント用です。エアコンは専用回路(コンセント)が原則(法的義務は現時点ではなかったと思う。)なので該当機器以外の回路は繋がっておりません。

コンセントの方に戻って電圧測定。0.015Vとなっている理由はわかりません。なぜでしょう?誤差なんでしょうか?わかる方教えてください。(ほぼ)電圧がないことを確認して取り外し開始です。

コンセントプレートカバーの下部の溝の部分にマイナスドライバーを入れて軽くこじるとカバーが外れます。

カバーが外れました。続いてコンセント本体を外します。

コンセントの裏に電線が接続されています。このようにマイナスドライバーを差し込みながら電線を引っこ抜きます。(ピクミンのように)

100Vコンセント外れました。それでは200Vコンセントを取り付けていきます。カバーもついでに交換してしまいます。

短かったので少しケーブル被覆を剥きました。左側の白字で〇みたいな絵柄がかかれている部分が緑線(アース線)を差し込む部分です。右側の上下は黒線、白線どちらでもいいです。(200Vコンセントなので極性がないため)※ちなみに100Vコンセントでは極性があるため黒白線どちらに差すか決まってます。(一般的には黒線が非接地側、白線が接地側)

電線がコンセントにしっかり差し込まれているか確認してからコンセントを壁に付けていきます。このとき電線をはさみ込まないように注意しましょう。インパクトドライバーを使っているとまれにビス締めするとき電線を傷つけてしまうこともあります。

水平を確認して増し締めします。このとき水平さも大事ですが周りのものやラインに平行になっているかを重視した方が良い場合もあります。

100Vコンセントから200Vコンセントに交換完了です。

昨日外したエアコン跡です。エアコン取付金具を付けるためのボードアンカーが壁にたくさん打ち込まれてますね。

つぎにホーム分電盤エアコンブレーカーを100Vから200Vに変更します。分電盤カバーにコーキングをされていたので外すためにをカッターで切断します。

テンパール製のホーム分電盤です。カッターで側面のコーキングに切り込みを入れたらこれの場合は左右下部のレバーを下にするとカバーをパコっと外せます。

左側の漏電ブレーカー(漏電遮断器)をオフにします。

カチッと下におろすと右側のブレーカーに送られている電気がすべて遮断されます。この左側のブレーカーがメインブレーカーなのです。

保護カバーを外しました。

200V電圧変更前の電圧です。103.6V。さっきと違うじゃんとなりますが電圧は常に変化しているので全く同じじゃなくてもおかしくないです。

今プラスドライバーを指しているビス部分を緩めてビス下の黒い部分と一緒に下のブレーカー側に見えるビス穴の部分に付け替えます。

金具のビスが下に移動させている途中なんですがわかりますか?金具の列が上中下と分かれているんですが上が100V、中が0V(接地極)、下が(100V)。つまり今なにをやっているかと言うと上100Vと中0Vの組み合わせで100Vだったものを上100V下100Vの組み合わせにして200Vにするという作業をしています、

下部に移動させたら適切な力でビスを締めます。適切な力とはビスが緩まないようにビスを切ってしまわないようにということです。※ビスが緩んでいると振動等で電気火花やビスと端子の接触している面積が本来より小さいことにより発熱して火災の原因になります。

メインブレーカーをONにしてテスターで電圧変更した部分の数値を測定します。206.9Vでばっちり200Vに変更できました。

保護カバーとケースカバーを元に戻してリビングのエアコンブレーカーを「入」にします。

コンセント側にいってテスターで電圧確認。数値は208.0V。100Vを200Vに変更工事完了です。(∩´∀`)∩