コンセント増設工事 OAフロア(フリーアクセスフロア)配線 分電盤と露出コンセントの結線

電気設備
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こんばんは!ビルメン会社員3年生の牧健太郎です。

分電盤から新たに電気配線して机床下に100Vコンセントが欲しいと依頼を受けてOAフロア(フリーアクセスフロア)の配線をしたときのことです。

床下空洞の深さは65ミリぐらい(場所によって若干高さが違いました)。

使用ケーブルは余っていたVVF2mm3芯(エコ仕様)

使用工具は吸盤がなかったので細いマイナスドライバーと床から電線を出す穴をあけるために電動ドライバーとドリルビットを使いました。

後は電線を切り向きするためニッパーと電工ナイフ。

分電盤からOAフロア通して目的の机下までケーブル配線。

この分電盤の100vは電圧線(L相、非接地側)は安全ブレーカー、中性線(N相、接地側)はニュートラルスイッチ(下部一箇所にまとまっている連結された黒い端子台に黄色いスイッチが付いた部分)へ。

アース端子は右上ですね。

位置決めして(机際になる位置で4枚のタイルカーペットの真ん中にしました)

ケーブルサイズとちょうどぐらいの穴を電動ドリルで開けて

「よしっ開いた!!」っと電線ケーブルを300mmぐらい通したところでケーブル被覆に若干擦り傷。

「このぐらいまっいいか」と思った瞬間、

昔お世話になった尊敬する電気工事士の姿がふと浮かび声が聞こえてきました。

……ケーブルを落とし開けた穴を広げなおしたのは言ううまでもありません。

次はコンセント増設のため分電盤から指定箇所までOAフロア配線したものを結線。

用意した材料は露出コンセント×1、3.5-6の端子×1、3.5緑キャップ×1

工具はニッパーと電工ナイフ、圧着ペンチ(裸端子用)

芯線の輪づくりは第二種電気工事士試験の技能試験を思い出しますね。

自分は器用ではない方なので輪づくりや電線の皮むき(ストリッパーを使う考えはゼロでした)

家でたくさん練習したのが懐かしいです。

極性違いや絶縁被覆のはさみ込み、巻きつけ不足、左巻、重ね巻には危険なので注意しましょう。

カバーをハメて動かないように工夫してコンセント側は完成です。

次は分電盤内のブレーカーと端子台に電線を接続します。

接地側、左から4番目の端子台(ニュートラルスイッチ)に白線を接続。※100Vの電源ですと白線を接地線(相電圧0V)とするのが原則です。

なお、2箇所(左から3つ目と右から4つ目)端子台が破損してます。

右から4つ目の下部が破損しているニュートラルスイッチはOFFになっており非接地側の該当するブレーカもOFFになっており使用されていないですが、このような状態のものを発見したらお客様(上司)に報告・相談して取替を検討してもらいましょう。

非接地側、114番の安全ブレーカに黒線を接続。※100Vの電源ですと黒線を非接地線(相電圧100V)とするのが原則です。

写真では安全ブレーカONになっていますが接続するときはOFFにしております。

分電盤内銅バーにはカバーがなく主幹ブレーカーは切れなく

誰もいないところで独りぼっちでやっていたので、うっかり触れてしまったら相当ヤバい(危険)です。

ビスを落としてしまわないか、これで大丈夫なのか?と、何度やっても臆病になります。

できれば電気を通しにくい材質のもので養生して作業したほうがいいでしょう。

分盤内右上にある端子台にアース(緑線)を接続します。

アース線だけ端子上げ(電線に端子を付けること)していたので右にならえで同じようにしました。※接続したあとの写真と絶縁、電圧測定した写真は撮り忘れました。

100Vの電源で非接地側に白線を接地側にというのもなんですが、アース線に緑線を使うのも電気工事の施工ルール(内線規程)で定められています。今回、黒、白、緑の3芯の電線(ケーブル)使いましたが赤、黒、緑や赤、白、黒等の組み合わせのケーブルの場合もあります。赤、白、黒の組み合わせの場合は100Vの場合、赤色の線をアース線として使用されていることがあります。(※ゆえに既設電線の色だけで100V,200Vであるとか中性線やアース線であると断定してはいけません。)えっ?内線規程って守らなくてもいいの??となるのですが民間自主規格で罰則はないようです。しかし、電気工事の施工ルールの基本になっており電気工事を審査・検査する際の判定基準になっています。